2015年2月18日水曜日

菊栽培の経営モデル 4 夫婦の場合



おはようございます。

 前回までは1人で営農してのほぼ上限としての栽培量を例として挙げましたが、
より現実的なのは夫婦2人で1.5倍の栽培量といったところでしょうか。

 
圃場面積 30a
定植の距離 2,360m
採花数 130,600本
出荷ケース数 ,300ケース
収入見込み額 1,300ケース × 5,500円 = 7,150,000円
 
もちろん計算上の基準値ですが、十分見込める数値と考えます。

 ちなみに昨年実績で私が一人で栽培していても、
平均金額は1ケースあたり5,500円を超えています。
 品質と数量さえ確保できれば、更に上も狙えます。

 経費としては
肥料、農薬、諸材料費、荷造運賃手数料 といったところが
作付け量に比例して1.5倍になります。
 その他でも上がるものもあるかと思います。

 一人での生活は家事に取られる時間もバカにならないのですが、
二人での生活では家事の時間を分散(または吸収)することができるので、
子供がいても保育園に預けられるようになれば、
この量はそれほど無理をしないでもこなせるのではないでしょうか。

 この規模までだと、芽欠き等に人を雇わなくても
全ての作業をこなせると思います。


 更に30a位の規模までくれば
クローラー式のブーム・スプレーヤーを導入しましょう。

 その理由の大きなものとして、
面積当たりの散布量を半分にすることができるからです。

 実際に私が散布した実績では
ブーム・スプレーヤーで散布した場合(2013年実績)
11.5a 827m 250ℓ
手で竿を振って散布した場合(2014年実績)
5a 405m 250ℓ
となります。
 
 30aの散布に使用する農薬は概算で80万円
散布量を半減できれば約40万円を浮かすことも可能。

 クローラー式のブーム・スプレーヤーの価格が約200万円なので
6年間のローンを組めば33万円+利子としても、
農薬代の浮いた分でローンを支払うことができる。

7年後には、毎年40万円の経費が抑えられることとなります。

 また他にも
・防除時にホースを引き回す必要がなくなる。
・全ての通路を 竿を振りながら歩く必要がない。
・1往復で最大9通り分の散布ができる。
・散布時間が短縮できる。
・当然 減農薬
・何より楽!
といったメリットがある。

 ちなみに 共立のCBS520DX が1,941,840円で
ホームページに出ています。
 菊用としてはこれに手を加えた物になると思います。

2015年2月15日日曜日

菊栽培の経営モデル 3 構成


こんにちは。

 1年間の作業日程については1月29日のブログにアップしましたが、
ここにもう少し具体的な値を盛り込んでいきたいと思います。

圃場の参考図については前々回の1月29日分と同様です。

出荷予定としては




といったデータを作成し、全体の数字を決めます。

 育苗の計画は
Excelで作成した以下のような計算シートに必要な値を入力すれば、
作業の日程と数量が計算できるようにしています。










 表の太線の枠で囲まれた黄色のセルに必要な値を入力すると、
細線の枠で囲まれたセルに計算結果が表示されます。
 とりあえず10品種までは計算できるようにしてあり、
1品種1シートで表示するようにしています。

 ここまでデータが作成できれば、
あとは計算した日程と数量とをなぞって作業を進めるだけです。

 出荷体系については、一人で全ての作業をこなすことを前提に、
昨年の反省を盛り込み作成していますが、実際にやっていく中で
自分がやりやすい体系を作り上げていけば良いと考えます。

 上で上げた出荷予定では出荷の谷間で脇芽の除去を行うよう想定しています。

 8月7日~9日の出荷分が約30ケース、
9月13日~15日の出荷分が27ケースと
出荷量の山を大きくとっているので、
この期間さえ採花量が確保できればこなせると思います。

 実際昨年の実績で1束:1.8ケース分を20分で採花しています。
よって、5束を1サイクルの単位と考え、
水分補給や運搬の時間をプラスして、
1サイクル、9ケース分が2時間となります。

 30ケースを採花するのに6.7時間⇒7時間
朝、明るくなり始めから採花を始めることができれば、
概ね午前中に採花することができるかと考えます。

 この期間 3~4日は少々ハードですが。

 ハードな期間繋がりでもう一つ、
4月の定植苗の挿し芽、この日程が結構タイトになるので ここは頑張りましょう。

その他は、それほど「しんどい」というところは少ないと思います。

 特に重要な日程としては、上記データの予定において
2月16日~ 3月6日の仮植からピンチは
日程を遅らせないように気を付けてください。
 この日程が遅れると側枝の長さが十分に取れず、
挿し穂の数量が確保できなくなります。