こんにちは
ネット上げも 一通り回り終わった頃、
早い種類では芽欠き作業が始まります。
芽欠きと言うのは芯となる蕾を残し、
早い種類では芽欠き作業が始まります。
芽欠きと言うのは芯となる蕾を残し、
苗作りでは意図的に脇芽を発生させることにより苗の増殖に利用していました。
しかし出荷用に育成した菊では この脇芽が邪魔者となってきます。
しかし出荷用に育成した菊では この脇芽が邪魔者となってきます。
そこで、不要な脇芽を除去する作業が芽欠きです。
下の写真では、青の矢印で示した芯の蕾を残し、赤の矢印で示した脇芽を取り去ります。
芽欠きは ごく一部の芽無し品種を除いては必須の作業であり、
その目的は草姿を整えるためであり、具体的には
・花首が細く長くなるのを抑える
・芯の一輪を大きくする。
・上位葉を大きくする
と言った効果があります。
逆に適期の作業が行えない場合は、
草姿が崩れる他にも脇芽を折り取った傷口が大きくなり、
商品価値が下がってしまいますので適期に作業を行う必要があります。
草姿が崩れる他にも脇芽を折り取った傷口が大きくなり、
商品価値が下がってしまいますので適期に作業を行う必要があります。
具他紙的な作業の仕方についてですが、
脇芽がまだ小さく軸が伸びていない物では、
人差し指か親指の先で葉っぱに対し直角方向に転がすようにすれば、欠き落とすことができます。
人差し指か親指の先で葉っぱに対し直角方向に転がすようにすれば、欠き落とすことができます。
ある程度軸が伸びてきたものでは、
人差し指と親指でつまみ 下図のように手前または奥に向かい折り取ります。
人差し指と親指でつまみ 下図のように手前または奥に向かい折り取ります。
この時、脇芽の蕾がやや下へ向かうように回転させるイメージで折り取ると、
きれいに除去できるのではないでしょうか。
きれいに除去できるのではないでしょうか。
いずれにしろ、葉の付け根からなるべく短い所から折り取ることを意識してください、
軸が長く残っていると見た目が悪いので。
また、皮1枚で繋がったままブラブラしているのも見た目が良くないので、
確実に取り去ってください。
軸が長く残っていると見た目が悪いので。
また、皮1枚で繋がったままブラブラしているのも見た目が良くないので、
確実に取り去ってください。
初めて芽欠きを始めたばかりの方が戸惑うのが、芯の蕾の見分け方ではないでしょうか。
ある程度数をこなしてくると見た瞬間に芯の蕾が判るようになるのですが、
判断に迷った時は「茎」と「葉の付け根」部分に注目してください。
写真の黄色い丸の部分をよく見てみると、
残す蕾の首の筋は茎から一直線に繋がっているのに対し、
脇目の軸部分の筋は「茎」と「葉の付け根」部分で途切れています。
この見分け方でほぼ間違いは無くなると思います。
あとは数をこなせばスピードアップしますので、最初はとにかく確実に!
ちなみに 間違えて横の枝を残した場合は、下の写真のような姿になってしまいます。
脇芽の蕾が下の写真の大きさくらいになるまでに脇芽を除去し、
芯の蕾を決めてしまうのが理想ではないでしょうか。
芯の蕾を決めてしまうのが理想ではないでしょうか。
脇芽の蕾がなるべく小さいうちに除去するのが理想ですが、
上位葉を痛めると商品価値が下がってしまいますので、
上位葉を痛めない範囲でどれだけ小さいうちに芽欠きをできるかが「肝」と言ったところでしょうか。
上位葉を痛めると商品価値が下がってしまいますので、
上位葉を痛めない範囲でどれだけ小さいうちに芽欠きをできるかが「肝」と言ったところでしょうか。
実際の作業では、あまり小さい脇芽に固執していると時間がかかってしまうので、
作業しやすい大きさの物を手早く除去して、
何回も回って作業する方が効率も良く品質も安定すると思います。
作業しやすい大きさの物を手早く除去して、
何回も回って作業する方が効率も良く品質も安定すると思います。
一輪菊でも最近は「芽無し」や「半芽無し」と言った、
芽欠きの省力化を謳った品種が主流となってきており、
品種の選定を上手に行えば1本に対し数個芽欠きをすればOKという物もあります。
芽欠きの省力化を謳った品種が主流となってきており、
品種の選定を上手に行えば1本に対し数個芽欠きをすればOKという物もあります。
芯の蕾の近く数個の芽欠きでは特に問題はないのですが、
「下」又は「中間」から脇芽が有るような品種では、
必ず下から上に向かって芽欠きを進めてください。
大抵の菊の葉は上を向いて生えているので、
下から上になぞる分には葉が欠けにくいのですが、
「下」又は「中間」から脇芽が有るような品種では、
必ず下から上に向かって芽欠きを進めてください。
大抵の菊の葉は上を向いて生えているので、
下から上になぞる分には葉が欠けにくいのですが、
上から下に向けて力を加えると欠け易いため 、
下から上に向かって作業を進めた方が手がスムーズに進みます。
下から上に向かって作業を進めた方が手がスムーズに進みます。
小菊やスプレー菊では品種特性や栽植密度等をコントロールすることにより、
ある程度は側枝の発生を抑えられるのですが、
それでも必要以上に側枝が発生してしまうようであれば、
やはりある程度の側枝の整理が必要になってきます。
ある程度は側枝の発生を抑えられるのですが、
それでも必要以上に側枝が発生してしまうようであれば、
やはりある程度の側枝の整理が必要になってきます。