露地菊の定植は5月に入った頃から始めます。
しかし 5月の15日~20日頃に最後の霜が降りるため
この遅霜が過ぎる前に定植する場合は
定植したところにトンネルを掛けるなどして霜除けをする必要があります。
以前はノ-ポリでトンネルを掛けていましたが、昼間の温度が上がりすぎるため
ベタ掛け資材でトンネルを掛ければ夜間の保温効果もあり、
通気性によって昼間の温度上昇も抑制することができます。
お盆前の品種 千穂は5月中下旬に定植しても
ピンチなしで栽培すれば収穫時期までに十分な草丈が取れるため
遅霜の時期を避け定植すれば霜除けの必要はなくなります。
定植の方法を大まかに言うと
① 準備:畝立て・マルチをしてフラワーネットを張り、
フラワーネットがマルチについた状態にします。
圃場の準備が出来るとこんな感じです
この写真は、この方式に変更した初年度の物で、
定植の時点では支柱を半分だけ立て 定植が終わってから残りを立てていました。
実際には定植するときに支柱は殆ど邪魔にならないので、
2年目からは全ての支柱を立ててから定植しています。
② フラワーネットをガイドにしてプラグ苗を挿しこむ穴を開けます。
マルチングした畝に穴を開ける農具はこんな感じです
もちろん手作り。
左がピンチ無し用、右が定植ピンチ用です
③ プラグ苗を②で開けた穴に挿しこんでいきます。
定植後の様子です
左がピンチ無し、右はこの後ピンチをして2~3本立てにします。
基本的にはこれだけです。
プラグ苗を定植する要領としては仮植と同様ですので、
仮植の動画を参考にしてください。
ただ違うのは、仮植では橋の上に乗り、目の前の台から苗を取っていたのですが、
橋は使わず畝の横にかがみ、苗を利き手側の横に置き
プラグトレーから抜き取っては、畝に開けた穴に挿しこんでいきます。
定植時にマルチの中が乾いている場合は開けた穴がマルチの中で崩れてしまうため、
穴を開けてから一旦灌水してマルチの穴の中に水を入れて土を湿らせ、
利き手と反対の手で給水キャップを使い穴を開けながら、利き手で苗を植えていきます。
定植後の管理としては、
・マルチの中の土が適度に湿っており、プラグ苗も培土が付いた状態で定植できれば
そのまま数日で活着します。
後は雨が降れば、しばらくは灌水する必要はありません。
・マルチの中があまり乾いている時や、プラグ苗の培土が付いて来ない時は、
定植後に 苗がなるべく倒れないように灌水しましょう。
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